サイバー犯罪者のマネーロンダリング Part 1 : ビットコイン

Cybercriminals Use Bitcoin as One Method of Laundering Money | Part 1  by  Jennifer Carole / 2018年3月18日 より

  • 私たちは、サイバー犯罪からの収益の行先を知るためにお金の流れを調査しています。
  • この調査によると、サイバー犯罪者は、一般に知られるチャネルと、そうでないチャネルの両方を通じてマネーロンダリングをしています。
2017年4月から、サイバー犯罪のマクロ経済とサイバー犯罪者が犯行で得た収益を洗浄し、現金化する手口について、独立した学 術研究を開始しました。


これは、私たちBromiumがスポンサーになった9ヶ月間の調査の一部であり、Into the Web of Profit(収益のWebへ)という報告論文に掲載されました。完全な調査結果は、英国サリー大学の犯罪学上級講師であるMike McGuire博士が4月にRSAカンファレンスで発表する予定です。

今回のパート1では、マネーロンダリングにおける「従来の」アプローチと考えられるものを検討しています。
Part 2もご覧ください。

仮想通貨は資金洗浄の未来になりえるが、匿名の場合のみ

この調査によると、世界的に洗浄された総不法収益の8~10%をサイバー犯罪による収入が占めると推定されています。
  • 国連によれば、年間に総額8,000億ドル~2兆ドルの間の洗浄がされています。バーチャル通貨はサイバー犯罪者がマネーロンダリングに使用している主要なツールになっています。
  • サイバー犯罪者はBitcoinから、より高い匿名性を提供するMoneroのような、あまり知られていない仮想通貨に移行しています。
研究者であり論文著者である、英サリー大の犯罪学上級講師のMike McGuire博士は次のように述べています。

「バーチャル通貨を使ってサイバー犯罪者がマネーロンダリングを行うのは驚くことではありません。その魅力は明らかです。デジタル化されているため、サイバー犯罪での収益を獲得して転送できて簡単な換金方法です。匿名性も重要です。 Moneroのようなプラットフォームは真に匿名であるように設計されており、CoinJoinのようなトランザクション発生元を隠蔽できるタンブラーサービスもあります。標的にされる企業組織は、顧客の保護のためより多くの対策を取らねばなりません。

不動産の購入は今やバーチャルにできます(不動産ではなくお金の方です)。

多くのサイバー犯罪者は、仮想通貨を使って不動産購入をする事で、違法な資金を正当な現金と資産に変換する事を行ってい ます。Bitcoin Real Estateなどのウェブサイトでは、ペントハウススイートや豪華な邸宅、160エーカーの民間の島々などをビットコインで支払うオプションなどを提供しています。規制や監視の対象となる現金購入とは違い、暗号通貨が中央銀行や政府によって規制されていないため、これによって購入された物件はそれほど精査されていません。

この調査では、今後数年間のうちに総不動産取引の約25%が暗号通貨によるものになると予測されています。これはよりス ピーディに闇取引を実行でき犯罪の発生につながりやすい事から、世界の不動産市場を混乱させるであろうと金融アナリストに不安を与えています。

今日のBitcoinの相場は?Bitcoinティッカーをチェック

私たちの研究は、G20 サミットがデジタル通貨について議論している週に差し掛かりました。マネーロンダリングに関する言及はあるものの、それは銀行界のリーダーたちの焦点にはなっていないようです。これは、今日のデジタル通貨が世界のGDPの1%に満たないためであると、Forbes誌寄稿者のCharles Bovairdは伝えています。「上昇してはいるが、」Bovairdは警告を込めて続けます「クリプトコインまたはトークンへの投資は非常に投機的で市場はほとんど規制されていません。それを考えている人は、投資資金すべてを損失する覚悟ができているはずです。」

サイバー犯罪を困らせるために、協力しなければならない

Into the Web of Profitでは、現在法執行機関がどのようにBitcoinを監視し、多数のサイバー犯罪者が代案を探すようになったかを説明しています。ビットコイン取引処理に関する情報がWebトランザクション中に漏洩 -- 通常、ウェブトラッカーやCookieを介して --する可能性があります。これは、Bitcoin支払いのうち最大60%においてトランザクションと個人を紐づけできる可能性を意味します。

私たちは、サイバーセキュリティが現在使われている方法を変えるられるベストプラクティスとしてまとめる試みを、Cyber Drug Wars(サイバードラッグ戦争)として昨年初めから発信してきました。エンドユーザーが最後の防衛線(エンドポイント)として責任を負うことが多く、そのアプローチは機能していないことがわかります。ランサムウェアの被害に遭い、身代金を内緒で支払う事でセキュリティ対策規定をバイパスしているセキュリティ担当者から、侵害を回避するため制限事項を増やすことと革新的な業務の推進の狭間で身動きできないCISOまで、マイクロ仮想化でアプリケーション隔離がサポートされているため、検出に頼らず保護することができます。メール 、 フィッシングリンク、および文書ファイルの保護について詳しく知りたい場合は是非ご連絡ください。

Dr. Mike McGuireについて
Michael McGuire博士は、2012年9月に犯罪学の上級講師として着任しました。McGuire博士は、London School of EconomicsでPhilosophy&Scientific method を学び最初の学位を取得後、Kings College Londonで博士号を取得しました。彼はその後、技術と司法制度の研究の中で国際的に知られるようになり、これらの分野で広く活躍しています。

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